シャンプーの種類と洗浄成分を解説|髪と頭皮に合う選び方とは?

はじめに:シャンプー選びは「洗浄成分」が重要

「シャンプー選び、何を基準にしていますか?」


パッケージの見た目や香り、人気ランキング…たくさんの情報がある中で、本当に自分に合うシャンプーを選ぶのは難しいですよね。

実は、シャンプー選びのカギは「洗浄成分(○○系)」にあります。

洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮の乾燥の原因に、

逆に洗浄力が弱すぎると、汚れや皮脂が溜まり頭皮の臭いの原因に…。

このように洗浄力が強すぎても弱すぎても頭皮環境を悪化させるため、自分の髪質・肌質に合った商品を選ぶことが大切です。

この記事では、シャンプーの種類とその洗浄力・刺激性・向いているタイプなどを、比較表も用いて分かりやすく解説しています。

それぞれの特徴を知ることで、自分の髪質や頭皮に合ったシャンプーが見つかりやすくなりますよ。
迷ったときの選び方のヒントとして、ぜひ参考にしてくださいね。

シャンプーの種類

1. アミノ酸系シャンプー

【特徴】

・髪の主成分であるアミノ酸由来の洗浄成分を配合

・肌と同じ弱酸性のため髪の毛や頭皮にやさしい

・美容院で使用されていることが多い

【代表的成分名】

・ココイルグルタミン酸Na

・ラウロイルメチルアラニンNa など

【洗浄力】

・やさしめ

【刺激性】

・低刺激

【仕上がり】

・保湿効果でしっとり、やわらか

【向いている人】

・頭皮が乾燥しやすい

・敏感肌

・髪の乾燥・ダメージが気になる

・カラー・パーマなどのケミカルダメージ毛

2. 高級アルコール系シャンプー

【特徴】

・石油系合成界面活性剤をシャンプーに配合

・脱脂力が強く、肌への刺激が強い

・泡立ちがよく、洗い上がりがさっぱりする

・市販のシャンプーに多く、価格帯も広め

【代表的成分名】

・ラウレス硫酸Na

・ラウリル硫酸Na など

【洗浄力】

・強め

【刺激性】

・やや強い

・乾燥、敏感肌には不向き

【仕上がり】

・すっきり

・サラサラ

【向いている人】

・皮脂が多くベタつきやすい

・スタイリング剤を毎日使う

・がっつり洗いたい

3. 石けん系シャンプー

【特徴】

・石けんと同じ天然由来の界面活性剤をシャンプーに配合

・洗浄力が適度に強く、地肌への影響も比較的穏やか

・泡立ちが良く、安価な市販シャンプーに多い

【代表的成分名】

・石けん素地

・カリ石けん素地 など

【洗浄力】

・強め(アルカリ性)

【刺激性】

・ややあり

【仕上がり】

・キュッと軽い手触り(ごわつくことも)

【向いている人】

・化学物質に弱い

・皮脂が多めでさっぱり洗いたい

・シリコンや添加物を避けたい

【注意点】

・髪がアルカリ性に傾くため、中和するため酸性リンスとのセット使用がおすすめ

4. ベタイン系シャンプー

【特徴】

・植物由来の天然成分で、ベビーシャンプーに使用されるほど洗浄力がマイルド

・天然の保湿成分も含む

・ベタイン成分単体では使用せず、他の洗浄成分と組み合わせるのが基本

【代表的成分】

・コカミドプロピルベタイン

・ラウラミドプロピルベタイン など

【洗浄力】

・やさしい

・アミノ酸系より少し洗浄力あり(配合されてる成分の種類や濃度によっては変化する)

【刺激性】

・非常に低い

【仕上がり】

・なめらか

・ふんわり

【向いている人】

・赤ちゃんや子供用にも◎

・頭皮と髪にやさしい洗い心地が好み

■ その他の洗浄成分

▷ タウリン系

【特徴】

・アミノ酸系の一種

・泡立ちが良く、洗浄力は中程度

・ややさっぱり感あり

【成分例】

・ココイルメチルタウリンNa

▷ オレフィン系

【特徴】

・泡立ちがよく、洗浄力は強め

・乾燥肌、ダメージ毛には注意。

【成分例】

・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

洗浄成分の比較表

【向いてる人まとめ】

1. 乾燥・敏感肌なら

→ アミノ酸系やベタイン系がおすすめ

2. 脂性肌・汗っかきさんなら

→ 石けん系や高級アルコール系でしっかり洗浄

3. スタイリング剤をよく使う人

→ 洗浄力強めでも補修力あるものを

4. カラーやダメージ毛

→ アミノ酸系+補修成分配合が安心

よくあるQ&A

Q. ノンシリコン=アミノ酸系?
A. ノンシリコンは「シリコンを使っていない」だけで、洗浄成分とは別の話です。

高級アルコール系でもノンシリコンは存在します。

Q. 市販品は全部よくないの?
A. 高級アルコール系でも肌質に合えばOK。洗浄力と刺激のバランスで選びましょう。

Q. ラベルで見分けるには?
A. 成分表示の最初に書かれている洗浄成分に注目しましょう。「ココイル〜」「ラウレス〜」「石けん〜」などで見分けられます。

補足:ノンシリコンシャンプーについて

ノンシリコンは、○○系の洗浄成分ではなく、シリコン成分を使っていないタイプのシャンプーのことです。

【シリコンとは…】

髪の表面をコーティングして手触りを良くする成分のこと

代表的な成分はジメチコンなど

〇 ノンシリコンのメリット

・コーティングがないため、素の状態の髪質を把握できる

・髪が軽くなり、ふんわりした自然な仕上がりになる

・ハリ、コシが出やすい

× ノンシリコンのデメリット

・きしみ・ごわつきやすい

・コーティングがないため、髪が摩擦を受けやすくなる

・髪の内部の水分が逃げやすくなり、仕上がりがパサつくと感じることも

こうした欠点をカバーするために

ノンシリコンでも保湿成分や補修成分を配合したシャンプーが増えています。

ノンシリコンはこんな人におすすめ

・頭皮のべたつき、ニオイが気になる

→毛穴をふさぎにくく、すっきり洗える

・髪のハリ、コシが欲しい

→髪が軽くなりふんわり仕上がる

・敏感肌、自然派志向の人、添加物を避けたい人にも◎

【ノンシリコンまとめ】

必ずしも「シリコンは髪に悪い」、「ノンシリコンは髪がきしむ」訳ではありません。

シリコンとノンシリコンのどちらがより良いかは、個人の髪質・肌質・現在の状態によって異なる為、自分に合うものを選ぶことが大切です。

またノンシリコンであっても、保湿成分・オイル・ダメージケア成分がしっかり配合されていれば、きしまず指通りも良い仕上がりになります。

【ノンシリコンおすすめの組み合わせ】

「軽さ・ふんわり感重視」

→ ノンシリコン × アミノ酸系

「ツヤ・まとまりも欲しい」

→ ノンシリコン × 保湿強化処方

「肌にやさしいもの」

→ ノンシリコン × 無添加・低刺激処方

まとめ:毎日の洗髪がもっと心地よくなるシャンプー選びを

洗浄成分を知ることは、自分の髪と頭皮にやさしいケアを選ぶ第一歩。

見た目や香りだけでなく「中身」で選ぶ習慣を持つことで、トラブルのない健やかな髪が育まれます。

あなたの髪と頭皮にぴったりの1本、ぜひ見つけてくださいね。

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